ソフトバンクグループ会長・孫正義氏の「孫の二乗の兵法」について、フラクタル心理学的な考察、その4です。
※出典は、「孫の二乗の法則」(作者: 板垣英憲)
本日は4段目です。(全部で5段あり、それぞれの段に5つの項目があるので、全部で25項目です)
四段目: 将の心がまえ
さて、四段目は「将の心がまえ」です。ここでは、実際のプレイヤー達(会社で働く人たち)にとって必要な要素が色々と挙がっていますね。優秀な人材として社会で活躍していくために、どんなことが必要なのでしょうか。
見ていきましょう!
① 智(ち) あらゆる知識を蓄積する必要がある
知識があれば解決出来ることって、確かにありますよね。やはり優秀な人というのは、読書量もリサーチ量も一般人とは全然違います。フラクタル心理学でも、すべての問題の原因は「怠慢・傲慢・無知」のいずれかであると言っていますが、知識が足りなくて失敗してしまう場合は「無知」が原因の問題ということになります。
例えば「思考が現実化する」ということを多くの人は中途半端に理解していますが、部分的にしか知らないというのはかえって怖い時もあるのです。一つの例外もなく自分の思考が現実化しているということを理解して、その現実化の仕組みを学習することは、無知が原因で生じている問題の解消につながります。
優秀な将になりたいのなら、マーケティングやマネージメントを勉強することに加えて、是非ともフラクタル心理学マスターコースを勉強し、現実化の仕組みを習得して頂きたいものです。
② 信(しん) 相手から信頼される。仲間から信頼される人間になる
不信感を持つ相手にお金を支払いたいと思う人はいませんし、信用できない人と一緒に働きたいとは誰も思いませんから、ビジネスで成功する上で「信頼」はとても大事な要素です。そして、人からの信用はお金では決して買えないものです。ですから、あなたが信用に足る人物であるかどうかは、あなた自身の言葉と行動で示していくしかないですね。
人として、していいことと悪いことをまずは自分自身に日々問いかけなければなりません。自分自身がこんな人間は信用できないなと思うようなことを、自分がしてしまってはいけません。周りの人は自分の深層意識です。自分に対しての信頼がない時に、仕事相手や仲間から信頼されるはずがないのです。
また、自分自身が信頼に値する人間であると自信を持って言えるのであれば、あなたの周りには信頼できる人が集まってくるでしょう。そして、信頼をベースにした豊かさの循環が出来ていくことでしょう。競い合い、奪い合う世界でビジネスを行うのか、与え合う世界でビジネスを行うのか。それは、自分自身の意識次第ということです。
③ 仁(じん) 多くの人びとの幸福のために戦う
世界を形成する法則の一つとして「エネルギー保存の法則」というものがあります。これは、すべてのエネルギーの収支があっているということを示す法則ですから、言いかえれば「多くを与える人が多くを得る」ということでもあります。ですから、沢山の利益をあげている会社というのは、それだけ多くの人に価値を与えた会社だということでもあるわけですね。
ということは、ビジネスで成功し多くの利益を得たいと思うなら、それだけ沢山の価値を社会に与える、つまりは多くの人びとの幸福のために働かなければならないということになります。小手先のテクニックで稼いだお金は、何の価値も生み出していないことがあります。そのようなお金はまさにあぶく銭。すぐに消えてなくなってしまうことでしょう。そうではなくて、しっかりと価値あるものを創り出すということを第一に考えて、それを効率的に人々に与えていくことを目指しましょう。そうやって世界は豊かになってきましたし、これからもさらに豊かになっていくことでしょう。
フラクタル心理学でも、エネルギー保存の法則をつねに念頭に置いて現象をとらえます。その人の受け取る量と与える量が釣り合っていない時に問題が生じますので、それを解消する方向でアドバイスをします。そう考えると、損したとか得をしたとか、それは全部幻想だということが分かりますよね。実は誰も損していないし得もしていない。自分が出したエネルギー分を受け取っているだけなのです。
④ 勇(ゆう) 戦う勇気、退却する勇気を持つ
私たちは、前に進んでいく時にも方向転換する時にも、かなりのエネルギーを必要とします。特に初動が一番大きな力を必要としますから、心の抵抗も強くなるものです。それをするのがいいことだと分かっていたとしても、人の本能としての維持機能が働きますので、どうしても恐怖を感じてしまうのです。そんな時に必要なのが、変化を怖れずに立ち向かっていける「勇気」ということですね。意思の力と言ってもいいかもしれません。
実は、恐怖を感じているのは、私たちの心の中にいる子供の部分です。フラクタル心理学にはその脳の部分にアクセスする方法がありますので、怖がっている子供の自分を安心させ、やる気にさせてあげることが可能です。こっちに進むとこんなにいいことがあるよ、全然怖くないよ、安心していいよ、と声掛けをしていくことで、ストレスなく行動していける自分になれるのです。不安で身動きが取れないような時には、是非ともフラクタル心理学のカウンセリングを受けに来てくださいね!
⑤ 厳(げん) 時には部下に対して厳しく出来る必要がある
部下も子供と同じで、甘やかすだけの育て方をすることで、その人自身が将来困ることになりますね。甘やかすだけでは、何かを成し遂げるための忍耐力や信念、行動力などが育っていかないからです。子供のためを思うからこそ、親は時に子供に厳しくしますし、上司は部下を厳しく指導します。そこには相手を思う大きな愛があるのです。
しかし、心が子供のままで成長していない人にとって、厳しい親や上司というのはただの嫌な人、煙たい人でしかありません。厳しく接することで、その部下が反抗してきたりやる気をなくしてしまったりするのなら、上司自身の心の中に子供の頃の「愛の勘違い」が隠れているかもしれません。
「厳しさが愛」であると思えないなら、それは本当に大損です。自分を厳しく指導し導いてくれた人、自分のことを考えて成長させてくれた人に対して、心から感謝しましょう。そうすれば、あなた自身が部下に厳しく接したとしても部下は必ずついてきてくれますし、その期待に応えてくれるようになるでしょう。
四段目は、このような感じです。
次回はいよいよ最終回です!ぜひ読んでくださいね♪