フラクタル心理学を使って、実際にどのようなカウンセリングを行っているかについて、具体例を紹介してご説明します。(※クライアントさんから了承を得て掲載しています。)
現在の問題と目指す未来
ずっと何か満たされない思いや罪悪感があってモヤモヤしている。お金がなかなか貯まらない。
お金の問題を解決したいのと、人生をかけて打ち込めるライフワークが欲しい。
問題となっている過去の出来事
6歳の頃に消しゴムを万引きしてしまった。それが親にばれてしまい怒られて、「自分はなんて迷惑な存在なんだ」と思い、石で自分の頭をガンガン叩いた。
チャイルドの勘違い
お父さんとお母さんが万引きしたことについて強く叱ったのは、息子が「悪い子」で「迷惑な存在」だと思ったからなのではなく、まったくその逆で、「とても大事で愛する息子」だから悪い道に進まないで欲しい、良い人生を送って欲しいという気持ちからだった。そして、息子のことを能力があってパワフルだと認めてくれていたからこそ、その能力を正しいことに使って欲しかった。両親が叱ったのは自分への否定ではなく、大きな親の愛だった。
カウンセラーの分析
Kさんは8歳まで一人っ子で、それまで何の不自由もなくのびのびと育てられていたようです。6歳の時に一人で万引きしてしまうくらいなので、かなり大胆で行動力もあります。だから本来、とてもパワフルで現実化の力も大きい方なのではないかと感じます。
のびのびと自由にしてもらえていたからこそ、親からこっぴどく怒られるという経験はその時が初めてだったのかもしれません。あまりにいつもと違う親の様子に、かなり動揺したのでしょう。もちろん、親にとっても「まさかの万引き」ということで、一大事です。しっかりと正しいことを教えなくては!と思いますから、かなり厳しく叱ったはずです。そしてKさんは、それを「否定された」とか「自分のことが迷惑なんだ」というふうにとらえてしまったようです。そして、自分がそんなにも悪いことをしてしまったという苦しい気持ちを解消するために、自分に罰を与える(自分を叩く)という選択をして、「これで僕を許してね」と言わんばかりにずっと自分を責め続けていたんです。
そして、Kさんの中にこの脳の回路がそのまま何十年も残っていたため、ずっと自分は「家族の中で迷惑な存在だ」という満たされない思いが残り、自分を責めていることが原因で「なんで自分がこんな目に!?」というような理不尽な目にも合われて来たようです。
ちょうど今回のカウンセリングを受けられる前に、ニュースから深層意識のメッセージを受け取るLDPという手法で「エネルギーの方向が間違っている。」というメッセージが出たということでした。まさに、これはこの自分の頭を叩き続けている6歳のKさんに向けてのメッセージだと思いましたし、ニュースで見た犯罪者に対して「せっかくの能力を別のことで生かせばいいのに」と感じたKさんの気持ちは、あの時の両親の気持ちと同じものでした。それは、悪いことをした人を責めるのではなく、その能力を認めて、もっといい方向に使ったらいいねという、ある意味その人を高く評価しているからこそ出てくる言葉でした。それだけ、お父さんもお母さんもKさんを認めてくれていたということでもありますね。
修正を続けると・・・?
自分の頭を叩くのをやめて、周囲への貢献にエネルギーが使えるようになりますので、罪悪感が減って、理不尽な出来事が起こらなくなり、仕事の効率が上がるでしょう。両親に愛されていないという思いが逆転することで、愛があると感じられるようになり、受け取るお金も増えていくのではないでしょうか。
Kさんから感想も頂いていますのでご紹介します。
本来、人は悩んでいるとき、解決のポイントを持っているのに気付けない、持っているつもりで間違っている、などが多い気がします。ですが、髙橋さんは解決ポイントをズバリ見抜ける、洞察力がすごいと感じました。
聴き方、話し方がとても適切で、上から目線でもなく、下にへりくだり過ぎず、とても話しやすくて良かったです。
どうしても、個人的な過去の話をせざる得ないのですが、髙橋さんにはスムーズに話すことが出来ました。フラクタル心理学の理論に”押し込めよう”とするところがなく、違和感や不快感が本当ありませんでした。
解決ポイントを突かれ、良い意味で放心状態のまま、あっという間に過ぎた2時間でした。
Kさんの場合は、親に怒られて罪悪感を持ち、自分を攻撃するという間違った選択をしてしまったわけですが、親が理不尽に自分を怒ったと感じて、ずっと親を否定したり攻撃し続けている場合もあります。でも結局、親も自分も同じで、誰かを攻撃している限り幸せにはなれません。そのエネルギーを成長や発展の方に向かわせてあげられるように、チャイルドの修正をしてくださいね。
Kさんから後日頂いたメールで、「髙橋さんが作ってくれた修正文は破壊力がある」とのコメントも頂いております。笑
クライアント様お一人お一人のシチュエーションに合わせた「ピンポイントな修正文」をお作りしていますので、是非カウンセリングをご利用くださいませ。