カウンセリング事例  家族の真価が分かると自己評価があがる(30代 A子さんの例)

フラクタル心理学を使って、実際にどのようなカウンセリングを行っているかについて、具体例を紹介してご説明します。(※クライアントさんから了承を得て掲載しています。)

現在の問題と目指す未来

現在、夫とも仲良くしているし、幸せに暮らしていると思うが、もっとお金と時間を自由に使えるような暮らしがしたいと思っている。今の仕事は楽しいけれど、時間的に拘束されるしお給料も少なく感じるので、それを改善したい。本業以外に副業を始めたが、あまりヤル気が出ない。

問題となっている過去の出来事

A子さんは幼い頃、両親と兄とは離れて、別の家で祖父母と一緒に暮らしていた。それを寂しいと思ったことはなく、祖父母と一緒に毎日とても幸せに過ごした。母親は自営業、父親はサラリーマンだったが、祖父母は所有している物件の家賃収入で悠々自適に暮らしていた。

チャイルドの勘違い

祖父母は、たいして働かないで暮らしていた。自由に使えるお金も時間もあって、好きな人と好きなことをして幸せに暮らしていた。でも実際は、祖父母がそのような恵まれた状況に至るまでの過程があり、二人がそれだけ責任をもって自分の人生を選択し、努力して、道を切り開いてきたからこそ、真の自由を得ることが出来ていた。チャイルドには結果しか見えていないので、その祖父母の素晴らしさをまったく理解出来ていなかった。

カウンセラーの分析

私達は、生まれた時から「当たり前にあるもの」をなかなか認識出来ません。A子さんのおじいさんとおばあさんのかつての状況は、まさに今A子さんが目指しているものなのですが、それはA子さんにとって最初からあった当然のものだったため、二人がどれほど努力して得たものなのかが理解出来ていないのです。その過程が見えていないため、チャイルドは、楽して簡単に素晴らしいものが手に入ると勘違いしています。でも真実は、自分が出したエネルギー分しか得ることは出来ません。それをしっかりと理解できていないので、なかなかヤル気とパワーが出てこないという状況になっていました。

また、A子さんは現在進行形で忙しく働いている母親と父親がいたにも関わらず、その二人とは一緒に暮らしていなかったので、どこかバタバタと忙しく働くよりも、資産を運用しながら悠々自適に暮らしている祖父母の方を身近に感じています。結果は目的なので、そのような落ち着いた暮らしが好きな子供だったということです。そのため、現在結婚されている旦那様も年上で落ち着いており、祖父母と同じ要素を投影している方のようです。

しかしながら、老後を悠々自適に暮らしている祖父母にも、父や母と同じように現役で働いていた時代もあったし、それだけの資産を築くためには、相当な努力をしてきたことが予想されます。そして、そんな家族を現実化しているA子さんにも本当はそれと同様のバイタリティや現実化の力があるのですが、あまり自分ではそれを自覚出来ていませんでした。

そこで、勘違いしているチャイルドに、おじいさんやおばあさんの真の素晴らしさ、両親の素晴らしさをしっかりと教えてあげます。そして、真の自由とは、ただ好き勝手にすることではなく、責任を持って自分で選ぶことから生まれるということをチャイルドに教えます。すると、A子さんの深層意識の大きな部分を占めている家族の評価が上がり、それとともに自然に自己評価も上がって、「私には出来る」という自信がわいてきて行動できるようになりますし、自分の人生に対して責任をとることを意識していけるようになるでしょう。

修正を続けると・・・?

自己評価が上がるため、自信を持って行動できるようになります。また、祖父母の評価が上がるので、同じ要素を投影している旦那様も上がってきて、より素敵に見えるようになったり、旦那様の収入が上がったりするかもしれません。あげ妻的な能力を発揮出来るということですね。家族の評価を上げることは、幸せな人生を創るための必須項目です。家族の良さは「当たり前」で、認識出来ずにスルーしていることが多いので、一度しっかりと大人目線で見直してみることが大事です。