お父さん、こんなところにいたのね

サラリーマン家庭で育った方にとって、夜寝る時にはまだお父さんは帰ってきていない、朝起きたらお父さんはもういない、というお父さん不在状態がデフォルトだったという方も多いのではないでしょうか。

お父さんのたまの休日には、ずーっと家の中でごろごろしていたりもするので、「お父さんは何もしない人」なんてイメージを持っている人もいそうです。

私達が子供だった頃、家の中という狭い場所が「世界のすべて」でした。

だからこそ、家の中にいる「お父さん」「お父さんのすべて」だという間違った思い込みをしてしまうわけです。

が、これは「とんでもない大きな勘違い」ですね!

 

お父さんがいなかったら、あの安全な家も、あたたかいお布団も、美味しいご飯も、得られていなかったのかもしれません。

そんな当たり前にあるものを「愛」であるとは思えないのが、おバカなチャイルドの脳なのです。

私自身も、この間違った思い込みを長年持ち続けていた娘の一人です。

 

・お父さんは何もしないのに威張っている

・お父さんは家にいてもずっと寝ている

・お父さんは夜遅くまで飲み歩いている

 

こんな酷いネガティブな思い込みをして、お父さんを嫌っていました。(汗)

でも私は、自分自身が長年会社勤めをしたお陰で、沢山の「あの時のお父さん」に会うことが出来ました。

責任のある立場についている男性ほど、誰よりも早く会社に来て、皆の帰宅を見届けてから自分も帰宅しています。

だから、いつも会社に「いる」んですね。

そして、実際に会社で働いていて思うのも、やっぱりこの「お父さんたち」が頑張ってくれているお陰で、会社の収益が上がり、私のところまでちゃんとお給料が支払われているんだなということです。

会社ではたいてい、キツイ仕事や責任ある仕事を男性が担当してくれていることが多いですね。

有り難いことです。

 

「あ、お父さん、ここにいたのね・・・。」

 

あの頃見ることが出来なかった「お父さんの姿」を見ることが出来て、本当に良かったと思います。

あの頃の自分に「お父さん、ここにいるよ!」「あなたのために、みんなのために頑張っているよ!」って、伝えてあげないといけませんね。

 

家にいることや、一緒にいてあげることだけが愛じゃないということが心底理解出来るようになれば、子供を預けて自分が働くことにネガティブな思いを持つことも減ってきます。

そして必要以上に「子供と一緒にいてあげること」「誰かのお世話をしてあげること」にこだわることもなくなります。

そんなことをしなくても、自分自身がしっかりとお父さんの愛を感じることが出来るのであれば、それが投影されて、自分の愛も子供に伝わるんです。

この勘違い、自分にもあるなと思う方はしっかりと修正しておいてくださいね。

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