「子供の脳」って何?

フラクタル心理学において大事な考え方が、どんな人の中にも、チャイルドアダルトという二人の自分がいるというものです。

というのも、幼い頃の私達は、まだ脳が人間として成長しきっていないため、原始的な脳(脳の奥の方の部分)を使って生きています。

そして、その頃に作られた脳というのは、一生涯存在し続けます。

すると、どういうことが起きるかといいますと、子供の頃に出来上がった回路(チャイルドの思考回路)と成長して理性的に判断できるようになって出来た回路(アダルトの思考回路)の両方を持って生きている状態になります。

私達は、このことを普段意識して生活しているわけではありませんので、自分はいつでも自分で、一人しかいないと思っています。

でも実際には、大人の脳で理性的に考えて見ると、大変理不尽で間違ったことであっても、それを当たり前のこととして認識している場合があって、それが子供の脳の回路を使っている部分なわけです。

子供の頃、私達は色んなことを間違って認識してしまいます。

成長していく過程で、それに気が付くことも多いのですが、そのまま気が付かないで死ぬまで間違ったままということもあります。

特に、自分の両親や兄弟など、家族に関する勘違いはとても多く、家族の話になった途端に、幼い頃に使っていた脳の部分が自動的に反応してしまいがちなので、その時にはアダルトの脳を使えなくなってしまうんです。(※正しい判断が出来なくなるということ。)

家族に関しては、感情も大きく動きますから、なかなか理性的に判断出来ないんです。

例えば、地方出身の方が、自分の生まれ故郷の話題になったとたんに、なぜか自動的に方言が出てしまう!くらいに、自動的に子供脳が働き出してしまうんですね。

そういう場合には、やっぱり自分だけでは限界があるので、他の人に手伝ってもらって、物事の見方を変えていくことが必要です。

また、フラクタル心理学の修正では、アダルトの脳とチャイルドの脳を繋げてあげるというようなことをします。

そして、アダルトが、チャイルドの脳に間違いを教えてあげて、新しい選択肢を与えます。

すると、それまで自動的に反応していた間違った思考回路が変化していくため、現実が変わります。

どんなに立派で大人な人であっても、誰でもチャイルドの脳を持っているため、どこかにチャイルドの勘違いがあるものです。

普段理性的な人であるほど、チャイルドも理屈を並べるのが上手ですので、騙されてしまうことも多いようです。

このようなチャイルドをフラクタル心理学では「ニセアダルト」と呼んでいます。

ニセアダルトは、理屈をこねるのが上手ですが、話を進めていくと必ず矛盾したことを言い始めますので、聞いてる方も途中で「あれ???」となるものです。

何かが変だぞ?と直感的に感じる時には、必ずチャイルドが出てきていますので、用心してくださいね!

このブログの中でも、チャイルドとアダルトという言葉がよく出てきますが、上述したような子供脳と大人脳のことを言っています。

理解を深めて、より良い人生を創るための参考にしてください。