私達は、自分の聞きたくないことには無意識に耳を塞いでいます。
そして、普段それにまったく気が付くことなく過ごしています。
誰かに後から「あの時あなたにそう言ったじゃないの!」と言われても、本人には何の記憶も無いのです。
そのくらいにスルー(無視)しています。
人は自分のことが一番分からないと言いますが、本当にそうです。
私自身も、自分のことが一番分かりません。
それはなぜかというと、人間どうしても自分のことを「美化」してしまうからです。
どうしようもない程に無慈悲な自分、怠慢な自分、意地悪な自分。
そんな自分は誰も見たくはないんです。
だから、無意識にそれを隠そうとして「可愛そうな私」とか「けなげに頑張っている私」とか「かわいい無邪気な私」とかを演出しています。
これをフラクタル心理学では「美化」と言っています。
じゃあ、聞こえない言葉をどうやったら聞こえるようにしたらいいのでしょう?
それは、素直に「周りは正しい」と思って従い、何度も何度も自分に言うしかないんです。
例え納得がいかなくても。(←ここ大事!)
感情的に納得出来ないとしても、何度も何度も言い聞かせることで、やっと少しずつですが、脳の思考回路が作られてきます。
そしてある日、急に「ハッ!」となる瞬間があるんですよ。
「そう言うことだったんだーーーーー!!!!」
と、その時初めて理解します。
それを世間では「腑に落ちる」と言ったりします。
無い思考回路を作るというのは、それくらいに大変なことなんです。
なので、間違った思考を修正する際に、修正文は最低でも1ヶ月は読んでくださいとお伝えします。
それでダメなら3ヶ月です。
頑なに思い込んでいる場合には、それ以上の時間がかかる場合もありますが、根気良く続ければ必ず分かる日が来ます。
修正が出来て、ちゃんと現実が変わる日が来ます。
なので、諦めないことが大事ですね。